2馬力ボートでは「艤装をDIYする」という楽しみ方もあります。
もちろん釣るのが一番楽しいのですけど…
釣りのためのDIYは楽しいですし、釣りに行けない時の手慰みにもなります。
そんな釣り師も多いのではないでしょうか。
今回はそんな釣りDIYで2馬力ボートの腰掛板を作成します。
「腰掛板がもう一枚欲しいけど、高くて我慢している方」や「ゴムボートで艤装を考えている方」の参考になれば嬉しいです。
ちなみにゴムボートの「腰掛板」とは、船体に取り付ける座る板のこと。
単に「腰板」とも言ったりしますが、家の壁の下部に貼る板のことではないですよ。
つまりここの部分です。
ゴムボートで快適に釣りをしようと思ったら、竿立てや魚探の取付けなど、最低限の艤装が必要になります。
たいていの方は艤装を「多目的台座」に施します。
ジョイクラフトさんでは「フィッシングロッドホルダー」、アキレスさんでは「竿掛けモールド」と言ったりします。
名前の通り竿掛けを主目的とした艤装のための台座ですね。
しかし筆者は主に腰掛板をメインに艤装を施しています。
なぜなら「多目的台座はとれたりする」とのこと。
台座は超強力接着剤でついているものの、想定用途は竿掛け。想定以上の重量をかけ続けるとポロリといくらしいです。
それで叔父がロッドをロストしたのは昔の話。
それから師匠である叔父は腰板を艤装の台座として活用しているのです。
腰掛板の取付けは人間の重量を想定しているから、重い艤装も大丈夫とのこと。
そんなわけで、筆者もそれに習っています。
皆さんも重量のある艤装を施すときは、多目的台座に無理をさせないよう注意してくださいね。
ただ、腰掛板はボートを購入する時、1枚しかついてこないのです。
それでは思い通りの艤装が出来ない…ということで腰掛板の作成と相成りました。
もちろんオプションで購入することも出来ますが、大体15,000円位します。
高いんですよね。
DIYなら約5000円。形状も簡単だし、これを作らない理由はありませんよね。
- ベニヤ板12ミリ厚(850×200ミリ)2枚
- 腰掛けスライダー(プラフレーム)
- 木工用ボンド
- 木ネジ20ミリ×10本
- ペンキ
腰掛板の材料は以上の5つ。
といっても、メインはベニヤ板と腰掛スライダーの2つ。
また、板の長さは所有のボートに合わせてくださいね。
あとは家にあるものでもOK。なんなら100均品でも構いません。
ちなみに「腰掛スライダー」はジョイクラフトさんの商品。
アキレスさんは「プラフレーム」という名前で売っています。
どちらも互換性があり、アキレスのボートにもジョイクラフトのボートにも取り付け可能です。
筆者は、値段が安さで「腰掛スライダー」の方を購入しました。
一見「腰掛スライダー」の方が高いのですがこちらは2本セット。対して「プラフレーム」は1本しか入っていないので、2個購入することになりちょっと割高になります。
他の違いは、腰掛スライダーが板の裏側からビス止め、プラフレームは表側からビス止めという点くらいです。
腰掛板作成は、多分皆さんの予想通り難しくありません。
サクっと作ってしまいましょう。
ベニヤ板の準備。
寸法は850×200ミリで、これを2枚用意。
それらを貼り合わせることになります。
ホームセンターでカットまでしてもらいましょう。
強度さえあればベニヤ以外の1枚板でも可。
ただし貼り合わせの方が反りが出にくいので、ベニヤの貼り合わせを推奨します。
また木ネジを使用する関係上20ミリ以上の厚さが必要。
早速、用意した板を貼り合わせます。
板にたっぷり木工用ボンドを塗ります。
二枚をしっかりとズレなく合わせたら・・・
圧着!!
重し代わりにブロックを乗せてしばらく放置。
それでも心配なので…
裏面側から20ミリの木ネジでビス止め。
貼り合わせはこれで完璧。
次は貼り合わせた板をサンダーでやすりがけ。
トゲトゲしたバリだけは絶対に処理してしまいましょう。
自分にもボートにもよろしくない。
そのまま角の面取りもしてしまいましょう
次にペンキ塗り。
水にぬれて腐らないよう、ペンキを塗って防水処理します。
ペンキは水性でもOK。
使いやすいし、乾けばそのまま防水してくれます。
上の画像は竿立て用の部品も一緒に塗装したところです。
ペンキが乾いたら、最後に「腰掛スライダー」を取り付けます。
端がズレそうな場合は…
このように板とスライダーを押し付けながら、ビス止めすると簡単ですよ。
両端をビス止めして完成。
こちらがDIY腰掛板の完成品。
左が正規品。右がDIY品。
艤装の為、正規品を既に穴あけしているので、比較画像としてはなんですが…
近くで見ると仕上がりはやはりDIYですが、使用は問題ありません。
さらに強度も十分ですし、1年以上経過してますが、反りもありません。
なにより正規品の1/3程度の値段で出来ちゃいました。
ボンドとペンキの乾燥で時間を取られますが、作業工程も難しくありません。
なので腰掛板を安く増やしたい皆さん!
また、腰掛板を艤装に利用したいけど、正規品をイジるのはもったいない気がしているあなた!
是非お試しあれ!!
楽しみながら、安く釣り環境を整えてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。