ワカサギが全く釣れない経験って、皆さんあるでしょうか?
実はこの冬初めてワカサギ釣りをした職場の先輩が、ボウズ(0匹)だったと相談を受けました。
筆者は「まずは誘ってください」とアドバイスしたのですが…
2度目もボウズだったそうです・・・
・・・なぜ?
しかし、筆者もワカサギ釣りをはじめた1~3年目の時は100匹を超えることもあれば、1桁の時もありました。
思い起こせば原因はあるんです。
そんなわけで、今回はワカサギが全く釣れずに困っている初心者さんに読んでいただきたい内容です。
ちなみに数釣りで知られるワカサギ釣りですから、全く釣れないは0匹のことではなく、全く釣れない=1桁として考えていきましょう。
釣れない原因を排除していけば、釣れるようになる・・・はず!
目指せ脱1桁!!
目次
筆者が考えるワカサギが釣れない原因は、簡単に解決できるものと解決できないものがあります。
とりあえず簡単に解決できる原因と解決できない原因を列挙していきましょう。
知っていれば簡単に解決できる4つの原因
- 誘っていない
- 釣り針がデカい
- エサを換えていない
- 底をとっていない
簡単に解決できない最大の原因
- 場所が悪い
速攻でこれらが考えられます。
ちなみに①~③は筆者が1年目で先輩から言われたことなんです。
1.誘っていない
これ、マジで釣れません。
筆者は初めてのワカサギ釣りの時にやらかしました。
当時は釣り自体ほとんどしたことが無く、竿をもってウキを見つめている太公望のイメージしかありませんでした。
誘いの「さ」もしていなかったのを覚えています。ちなみにその時の釣果は7匹でした。
ワカサギ釣りは穂先を操作して、仕掛けにつけた餌を動かしワカサギを誘います。
穂先を2、3回上下させてから5秒待ち、また2、3回上下させて5秒待つ…これを繰り返します。
これが「誘い」です。
そして、5秒の待っている間にワカサギが餌に食いつくんです。
なので、誘わないと釣れません。
たま~に置き竿に向かってくるやる気のあるワカサギもいますが、レアケースです。
確実に誘うようにしましょう。
また、誘う回数と待ちの秒数はその都度変えて、ワカサギを退屈させないようにしましょう。
2.釣り針がデカい
ワカサギは小さい魚です。
当然口も小さい。
さらに場所によっては、当歳魚とよばれる生まれて1年目のワカサギがほとんどの場所もあります。
つまり小さい個体しかいない場所もあるということ。
そのような場所で大きな針の仕掛けを使っても、ワカサギは釣れません。
だって物理的に飲み込めないもの。
ワカサギ釣りには、小さい釣り針の付いた仕掛けを使いましょう。
ちなみに針の大きさは号数で表され、数字が大きくなると針も大きくなります。
基本は1~1.5号の針がついた仕掛け。
筆者は1.5号をメインに使っていますが、当歳魚も掛けることができてます。
ベテランになると0.6~0.8号の針を使う人もいるとか…
あまりに針が小さいと今度はエサがつけにくくなるので、筆者的にはあまりおススメはしてません。
3.エサを換えていない
エサがついているからと言って、ずーっとそのままにしておくと、これまたワカサギは釣れません。
冷めた焼肉、ふやけてソースを吸わないカップ焼きそば、溶け切ったかき氷…
食べたいですか?
どうせなら美味しい状態で食べたいですよね。
ワカサギだって、美味しいエサが食べたいのです。
エキスの出きったサシや赤虫がついていても、意味はないのです。
こまめなエサ換えは釣果を伸ばしてくれます。
しかし、反対にエサを換えないということは、エサがついていないのと同義だと心得ましょう。
4.底をとっていない
この「底をとる」というのは、タックルバランスが絡んでくるので、実は難しい話なのですが…
とりあえず、一桁を脱するために「底」をとるだけなら、簡単です。
先ほどから出てきている「底」。
釣りで「底」とは、海底や湖底などの事を指します。
つまり、ワカサギ釣りにおいて「底をとる」とは、仕掛けの先端が湖底についている状態を、釣り人がきちんと把握していることを表します。
なぜ底をとっていないとワカサギが釣れないのか?
それはワカサギは基本的に湖底にいるから。
水深20mや30mもある場所なら話は別ですが、水深5m程度なら基本底にいると考えていいでしょう。
つまり「底がとれていないのに誘う」ということは、「誘導のないスイカ割り」と一緒です。
いない場所でいくら誘ってもワカサギは釣れません。
まずは底をとりましょう。
では、初心者が底をとるにはどうすればいいのか?
まずは仕掛けに重めの錘をつけて投入してみましょう。
勢いよく落ちていき、それに従って穂先は曲がり、スプールからラインが出ていきます。
しかし、底につくと「コツ」という感覚とともに、穂先は直線に戻り、スプールからラインの放出は終わります。
これで、錘が完全に着底し、底がわかった状態です。しかしこれではまだ釣れません。
穂先に錘のテンションが掛かっていないため、ワカサギがエサをつついても、穂先にアタリが現れないのです。
ゆるゆるの弦をはじいてもうまく音が鳴らないのと一緒です。
なので着底したら、少しだけ巻き上げて穂先にテンションが掛かるようにしましょう。
テンションが掛かりすぎているようなら、錘を少し軽くして再度底をとるようにします。
丁度良いテンションが掛かるように調整しましょう。
実はこれがタックルバランスの第1歩目なんです。
しかし、タックルバランスの話は結構ディープなので今度にしましょう。
5.場所が悪い
ワカサギが釣れない最大の原因は「場所が悪い」ことです。
要は、ワカサギがいない場所で誘っても釣れないという点で、前の項目と一緒です。
ですが、さらに質が悪いのは、ワカサギが底にもいない事です。
仕掛けを投入した場所が、ワカサギがいない場所で、回遊もしてこない場所なのであれば、釣りようがありませんからね。
ワカサギ釣りは「場所選びが9割」と言ったりしますが、筆者もおおむね同意です。
ボート釣りであれば、魚探で探して回ることも容易だと思いますが、氷上釣りではそうもいきません。
穴を開けるのにも体力を使いますし、テントは一度張ってしまうと移動はかなり面倒です。
時間帯によってワカサギは浅場深場を移動したりすることから、魚探を持っているからと言って、場所選びが成功するわけでもないんですね。
場所の選定は、湖底の起伏、水の流入具合、水深などのチェック項目に加え、経験と勘がものを言います。
初心者どころかベテランさえも泣かせる要因です。
まあ、それがワカサギ釣りの飽きない要因でもあるので仕方ありませんね。
- 誘っていない
- 釣り針がデカい
- エサを換えていない
- 底をとっていない
- 場所が悪い
とりあえず釣れない時は、①~④にちゃんと対処できているか確認してください。
「誘っていて、釣り針も1号(1.5号)、底もとっている」なのに釣れない場合は、まずはエサをこまめにかえましょう。
冒頭で出てきた職場の先輩は「誘ってなくて、エサを長時間かえずに、針は3号だった」とのこと。
底は取れてたみたいですけど…釣れないだろうなぁ。
①~④に対処出来ていても釣れないなら、底取り以上のタックルバランスの問題。
タックルバランスを調整しても釣れないなら、後は場所移動しかありません。
氷上釣りの場所移動はかなり難儀なんですけどね…
場所選びに失敗すると10年以上ワカサギベテランも一桁釣果はありえます。
筆者も一昨年1匹という最小記録を樹立しました。
氷上専門の筆者からすると、ボート魚探は場所選びのリスクが少ないところがうらやましい。
もはやズルささえ感じてしまう・・・
とりあえず、初心者の方は「誘う、針、エサ、底」の簡単に改善できるところをやっつけてしまいましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。